北浦和カウンセリング&サービスは、地域貢献の一環として無料セミナーを実施してきました。
その一つとして、令和3年7月10日(土)に、オンラインで「思春期の子どもの心を育てる関わり方 ~ペアレント・トレーニング応用編~」を実施しましたので、ご報告します。
思春期の子どもの心の発達
子育てに悩まない親はいないと思います。
子どもが反抗期に入ればなおさらでしょう。
反抗すると思えば甘えてきたり、口数が少なくなって何を考えているのかわからなくなったり・・・。
イライラしやすいのも、この時期の子どもの特徴のひとつです。
親子の衝突が多くなるかもしれません。
セミナーでは、第二次性徴、反抗期、親離れなどをキーワードに、思春期の子どもの心の発達についてわかりやすく解説しました。
子育てのゴールを子どもの自立とするなら、思春期は子どもがいよいよ自立への第一歩を踏み出す時期です。
親には、子どもの自立を助け、促すような関わりが求められると思います。
それに伴い、親子関係もそれまでのものとは変わってくるはずです。
子どもは親から距離を置き、親との関わりよりも家の外の人たちとの関係が増え、深まっていくでしょう。
そのような他者との関わりは、他者と自分の違いに気づく機会をたくさん与えてくれ、子ども自身が自ら自分らしさを育てることに繋っていくと思います。
まだ人生経験が浅い子どもたちですから、現実にぶつかり苦い思いをすることも多々あるでしょう。
そんなとき、親は決して子どもの失敗をなじるのではなく、暖かい目で子どもを見守っていただければと思います。
思春期のペアレント・トレーニング
ペアレント・トレーニングという心理教育プログラムを応用した、思春期の子どもとの関わり方についてもお伝えしました。
ペアレント・トレーニングは、子どもの好ましい行動に肯定的な注目を与えることで、好ましい行動を増やし、一方で叱る関わりを減らすことで、親子関係をより良いものにすることを目指します。
詳しくは「ペアレント・トレーニングはどのようなものですか」(このホームページのコラムです)、または「ペアレント・トレーニング」(別サイトに飛びます)をお読みください。
親にしてみれば、思春期の子どもの好ましくない行動ばかりが目についてしまい、叱ることが多くなってしまうのではないでしょうか。
しかし親の注意が、子どもの反抗のきっかけを作ってしまいかねず、親が子どもを叱ったり・批判したりする関わりは考えて行うべきところだと思います。
セミナーでは、子どもの好ましくない行動を叱ることを減らし、子どもが自ら考え・行動するよう促す関わりを増やしていただくよう、お話しました。
今後も子育てのサポートを行ってまいります
今回のセミナーには7名の方にご参加いただきました。
メモを取りながら聞いてくださる方も何人もいらして、参加者の熱意が伝わってきました。
質疑応答のコーナーでは、多くの方のご質問にお答えする時間が設けられず申し訳なかったと思います。
しかし質問してくださった方のお困りは、他の参加者も共感できるものだったかと思います。
アンケートでは8割の方に肯定的なフィードバックをいただきまして、うれしく存じます。
今後もみなさまのお役に立てるようなセミナーを企画していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。